個展作品ご紹介

名古屋帯「よろけ格子」 シャリ感のある紬生地を使用。地色はグレー。染料使用。

以下、制作工程をご紹介いたします。

まず、図案を制作します。その後、生地を選択。軽やかな紬を使用。

下絵を写し、裏鉛筆をします。(生地の裏に薄っすら表に響かないように鉛筆で下絵を直接生地に書き写す事です。)

その後、地入れをします。

地入れをすると青花で写した下絵は消えてしまいます。(青花は水の影響によって大体が消えます。)

生地の表に写した下絵は消えてしまうので、生地の裏の(裏鉛筆の)下絵を元に、白の色を残したい部分を青花で起こします。

それが上の画像です。

下絵を元に、白で残したい部分をロウで伏せます

地色の薄いグレーを引染します。

生地の裏の鉛筆で残している下絵を元に、柄の両側の線を青花で起こします。

青花で起こした線を元に、ロウを使って堰出しをします。

字のまま、ロウを使って堰を作ります。

堰の内側の部分、柄の部分に青の染料を挿します。

この時は、あえてロウの上にも染料を被せ、拭き取ったり、刷毛でロウの上を擦ったりしてニュアンスを付けます。

青で残したい部分にロウを置きました。

上の写真で、濃くなっている部分、黒に見える部分はロウを置いた部分なので、最終的に青になる部分です。

墨色を挿したところです。

墨色を挿す時は、白や青になる部分のロウになるべく被らないようにしました。

ロウを置いた部分とのコントラストがなく、画像では分かりにくいですが、これでOKです。

染料が乾燥した後、ロウ取り→蒸し水元脱ロウ湯のしをして完成したのが、一番上の写真になります。

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こちらの作品は、来週2月5日(火)〜10日(日)に目白のギャラリールヴァンさんにて開催される個展にて出品いたします。

是非実物をご覧ください。よろしくお願いいたします。

 

【甲斐凡子 染色作品展】
2019年2月5日(火)〜10日(日)会期中無休
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
ギャラリールヴァン 171-0031 東京都豊島区目白3-12-27
03-6908-3014

二年前の個展の後、着付け教室に通い、作る視点と着る視点の両方を得られるようになりました。その視点を生かして今回は、和装に西洋的な感覚を取り入れ、作品のどこかに印象的な青を使った作品を中心に制作しました。皆さまのご来場をお待ちしております。

甲斐凡子 Instagram;@foglia.jp